Case Study
事例紹介不安だった測定に「確信」が持てるように。
技術の補聴器店 みみエイド(Hear Japan株式会社)
サポート期間:2025年12月~(月2回の訪問)
[課題]
各測定に自信がなく、時間ばかりかかってしまう。
[支援内容]
各測定の基本手技の習得。マスキングを体で覚える。
[成果]
測定に確信がもてるようになり、補聴器フィッティングにも自信がついた。
[課題]
測定に自信がないうえ、時間もかかる
最も基本となる純音聴力測定について、重要性は感じていながらも、どのように学んだらよいかわからず、日頃から不安を抱えながら測定をしていました。とくに骨導聴力測定では、受話器をどのように装着すればよいかがはっきりせず、測定ごとに閾値が不安定になることも多くありました。
また、語音聴力測定や効果測定も手技に自信が持てず、時間もかかってしまうため、省略してしまうこともありました。
マスキングがわからない
これまでマスキングについて何度か勉強していたものの、「なぜマスキングが必要なのか」、「どのように非測定耳で聴取してしまっているのか」、「どの程度のノイズレベルが必要なのか」など、マスキングの原理や理論がうまく整理できていませんでした。
また、実際の手技でも正しいマスキング方法がわからないため、純音聴力測定では聴力像に関係なく機械的に一定のノイズレベルを負荷し、効果測定ではノイズを負荷せずにマフのみで遮蔽するなど、非測定耳を十分に遮蔽できているか不確実なまま測定を行っていました。
マスキングについて正しい方法を学んで改善をしたいと思いながらも、誰に相談してよいかわからず、悩んでいる状況でした。
[解決]
正しい基本手技を習得
測定ごとに手技のばらつきがあったため、まずは「正しい測定手技がどのようなものか」を各測定でしっかり見ていただくことから始めました。
各測定は「測定者」と「被測定者」の主観が結果に大きく影響するため、測定者の技術が成熟していないと正しい結果を得ることが難しくなります。測定者の先入観や被測定者の曖昧さなど、測定に影響する因子をしっかり把握し、惑わされないために一つ一つの手技を精確に行うよう徹底しました。
純音聴力測定では、機器装着と閾値測定、マスキングのポイントを重点的に指導し、ある程度の所要時間はかかっても、基本に忠実な測定方法で正確な結果を出すことを優先して指導しました。
語音聴力測定や効果測定では、測定の意義、方法、マスキングまで、基本となる内容を一から説明し、オージオグラムを参照しながら、できる限り短い時間で必要な情報を得られるよう、測定手技の工夫などを伝えました。
マスキングを体で覚えてもらう
マスキングを理解するために必要な知識、マスキングの原理、オージオグラム上での適正マスキングの見極め方、必要なノイズ量の計算など、「マスキングとは何か」という基本から一つずつ丁寧に、繰り返し説明を行いました。
また、これまで記録していたオージオグラムを見直し、実効マスキングレベル、実効レベル、内耳が遮蔽されているレベルなどを順序だてて反復練習をしていただくことで、マスキングへの理解を深め、オージオグラムからその測定が適切に行えているかを判断できるよう支援しました。
座学と並行して実際の測定手技を指導しました。多くの方は「結局、何dBのノイズを負荷すればいいのか」とすぐに一つの解答を求めようとしますが、それはマスキングの原理や理論を理解していなければ算出できません。
測定中は気導閾値と骨導閾値に応じてノイズ量を変化させる必要があり、柔軟に対応しなければ真の閾値にたどり着けないことが多いため、時間がかかっても理論を理解できるまでは「プラトー法」を徹底して実施するよう指導しました。
[成果]
現在では、オージオグラムを見てマスキングの必要性を判断し、必要なノイズレベルを算出ができるようになりました。
また、これまで曖昧で悩みながら行っていた各測定も、基本手技を精確に実施できるようになったことで、自信を持って補聴器フィッティングに活かせるようになり、顧客満足度と信頼の向上に大きく貢献しています。
Contact
お問い合わせ
サービスに関するご質問やご相談など、
お気軽にお問い合わせください。
現状をヒアリングさせていただき、
ご要望に沿ったサポートを提案します。